この企画展示は、日本の社会運動が、それまでの組織的な問題設定・問題解決方式に対し、「個」「私」の主体性を、そしてだからこそ、それぞれの人々(「わたし」、「われ」)が、それぞれに抱える問題を考え、「あなた」と議論し、時に「われ」と「われ」が結び、さらに社会にむけて「問い」を発することを重視するという特徴を強く顕(あらわ)しはじめた1960年代末の運動に総合的な光を当てようとしたものです。
展示のタイトルは、その数年の運動の高揚期の中で、最も尖った山場にあたる「1968年」という年をもって象徴的に表現しました。