タイトル等
コレクション展3
反映の宇宙
特集:上田薫
会場
神奈川県立近代美術館 葉山
会期
2017-01-28~2017-03-26
休催日
月曜日(ただし3月20日は開館)
開催時間
午前9時30分~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般250(150)円、20歳未満と学生150(100)円、65歳以上と高校生100円
※「1950年代の日本美術」展をご覧の方は、同展の観覧券で同日に限り「コレクション展3」もご覧いただけます。
※( )内は20名以上の団体料金です。
※中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。その他の割引につきましてはお問い合わせください。
※ファミリー・コミュニケーションの日: 毎月第1日曜日(今回は2月5日、3月5日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は、割引料金(65歳以上の方を除く)でご観覧いただけます。
主催者
神奈川県立近代美術館
概要
水面やガラス、シャボン玉…透明な「鏡」に映ろう像は、かすかに歪み、たえず揺らぎながら、時々刻々と変化しています。鏡の中のわたしは、いつも左右逆向きで、似てはいても同じではない、もう一人のわたしのようにも見えます。あたかも二枚貝のごとく、微妙にズレながら重なり合う実像と虚像。これら反映し合う像をイメージと呼ぶならば、イメージの根源とはまさしく「鏡の中」=「反映の宇宙」に潜んでいるのかもしれません。
本展では当館の版画コレクションから約50点の作品を通して、反映のイメージをさぐります。版画は、その成り立ちにおいて原版と画像が反転することから鏡の反映と相通じます。長谷川潔(1891-1980)、浜口陽三(1909-2000)、丹阿弥丹波子(1927-)、草間彌生(1929-)、秀島由己男(1934-)、柄澤齊(1950-)らがモチーフとする鏡やガラス、水、貝殻、蝶などには、反映をめぐる版画ならではの眼差しがうかがえるでしょう。
また、上田薫(1928-)の新収蔵作品を特集します。1958年、南画廊での初個展以来、デザイナーとして活躍した上田は1968年頃から画家として活動を再開。なま玉子やスプーン、水の入ったガラスのコップといった日常的な「事物」を対象に、写真を用いた独自のリアリズムを確立させます。その創作世界は、いわゆる「スーパーリアリズム」で括られるものではなく、むしろ一見、写実的な描写の中に、するりとさりげなく射し込まれた「反映」にこそ作家の視線は向けられていました。
1990年代になると、対象は身近な「事物」から、自らを包み込む自然―木の流れや大気、雲など変幻自在な「現象」へと広がっていきます。川や空に無数の光が反射し、乱舞する刻一刻を鮮明に描いた画面は、きらめく壮大な鏡とも言えるでしょう。本展では1970年の《貝殻》を始めシリーズ〈流れ〉や〈Sky 〉、最新作を含む約15点を通して、上田が追求してきた「反映の宇宙」を再考したいと思います。
イベント情報
上田薫氏によるアーティスト・トーク
日時:3月11日(土) 午後2時-3時

学芸員によるギャラリー・トーク
日時:2月11日(土・祝) 午後1時-1時30分 3月5日(日) 午後2時-2時30分

※いずれも展示室で開催。申込不要、参加無料(ただし「コレクション展3」または「1950年代の日本美術」展の当日観覧券が必要です)。
※2月11日は午後2時より「1950年代の日本美術」展のギャラリー・トークを開催。

ホームページ
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2016/collection3/index.html
会場住所
〒240-0111
神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
交通案内
■ 電車・バス
JR横須賀線でお越しの場合
JR横須賀線「逗子」駅前(3番のりば)から 京浜急行バス「逗11、12系統(海岸回り)」(所要時間約18分)に乗車し、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」で下車。

京浜急行でお越しの場合
京浜急行「新逗子」駅前(南口2番のりば)から 京浜急行バス「逗11、12系統(海岸回り)」(所要時間約18分)に乗車し、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」で下車。

■ 車
横浜横須賀道路でお越しの場合
・逗子インターチェンジから 逗葉新道経由で7.6km
・横須賀インターチェンジから 県道27号横須賀葉山線経由で7.2km
ホームページ
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
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