江戸時代の生活は、いったいどのようなものだったのでしょうか。浮世絵は、テレビやインターネットのなかった当時、最新流行を伝えるファッションブック、美男美女のグラビア、旅行ガイドなど、様々な役割を果たしていました。そこには、江戸のくらしがタイムカプセルのように詰まっています。のぞいてみれば、意外な発見あり、今昔変わらぬ思いあり、新しくも懐かしい、江戸の情景が広がっています。
本展では、当館の浮世絵コレクション二二二四点の中から、テーマに合わせて選んだ約二〇〇点に加えて、くらしを彩った工芸品も紹介します。また、今年度に新収蔵となった《金沢士庶遊楽図屏風》を初公開します。