丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)は1991年11月の開館以来、猪熊弦一郎(1902-1993)の画業の顕彰、今に生きる私たちの心に響く現代の優れた美術の紹介、という二つの方針のもと展覧会を開催しています。この理念に基づき25年間にわたって活動を続けるうちに、猪熊の作品や、開催した展覧会に関わる作家の作品を寄贈・寄託されるようになりました。このことにより、開館時、猪熊本人から寄贈された作品でなりたったコレクションが、ますます充実してきています。収蔵された各作家の代表作や、飛躍するきっかけとなった作品の数々は魅力的で、それぞれの作家の現在につながる制作としても興味深いものです。また、展覧会出品が縁となってコレクションに加わった作品を一挙公開することによって現代美術館としての当館の活動を知っていただき、これからも美術を楽しむ場として、MIMOCAによりいっそう親しんでもらいたいと思います。
優れた作品の数々でありながら、まとまってご紹介する機会がなかった当館コレクションを開館25周年を記念して公開いたします。ぜひご覧ください。