タイトル等
企画展
朝鮮時代の水滴
文人の世界に遊ぶ
愛らしく美しい、その小さき粋の宇宙。
会場
大阪市立東洋陶磁美術館
会期
2016-08-13~2016-11-27
休催日
月曜日(8/15、9/19、10/10は開館)、9/20 (火)、10/11 (火)
開催時間
午前9時30分~午後5時
入館は午後4時30分まで
観覧料
一般 800円(600円)、高校生・大学生 400円(300円)
・( )内は20名以上の団体料金
・中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方(要証明)は無料
主催者
大阪市立東洋陶磁美術館
概要
硯に水を注ぐ水滴は、筆、墨、硯、紙の文房四宝とともに文人の書斎を飾るものです。あくまでも実用品でありながら、文人たちの机のかたすみにひっそりと息づき、心を癒す愛玩品でもありました。
朝鮮時代(1392-1910)においては、その前期にも水滴の作例がありますが、18世紀に文芸復興の気運にともなって文人趣味が流行しはじめ、19世紀には水滴が数多く制作されました。動物や果実、家形、山形をはじめとする多様な姿をそなえ、さまざまな文様や銘文がほどこされ、そこには高潔、清貧、子孫繁栄、富貴長命など文人の理想や願望が詰め込まれています。この時代は儒教が国の指導理念であり、文人や支配層は儒教の思想や徳目の実践に努めました。そのおもな空間が、文人たちが学問に励み、詩文や書画を楽しみ、思索にふけり、また客を迎えて政治や学問を論じる舎廊房(サランバン)という書斎です。そこに飾られる質素で気品ある文房具のひとつが、水滴です。
本展では、館蔵品のなかから厳選した水滴126点に、筆筒、紙筒、硯などの文房具や燭台、煙管などの身辺の道具13点を加え、愛らしく美しい文房具の姿とともに、当時の文人たちの精神世界を紹介します。また、絵画や木工品約10点によって、近代以降、朝鮮陶磁への評価の高まりのなかで日本人が水滴に注いだ眼差しにも、あわせて光をあてます。当館では1988年に水滴展を開催して以来、じつに約30年ぶりに水滴の優品がそろう貴重な機会となります。その精華をぜひご堪能ください。
イベント情報
記念講演会
「朝鮮時代・18-19世紀における文人の書斎とその世界」
講師:西垣安比古 氏 (京都大学名誉教授)
日時:2016年8月21日(日) 午後2時~4時 (受付開始1時30分)
場所:大阪市立東洋陶磁美術館・地下講堂
定員:70名 (事前申込制) (申込締切:8月8日(月)必着)

講座
「朝鮮後期の文人文化と文房具―水滴を中心にして」
講師:鄭銀珍 (大阪市立東洋陶磁美術館学芸員)
日時:2016年10月22日(土) 午後2時~3時 (受付開始1時30分)
場所:大阪市立東洋陶磁美術館・地下講堂
定員:70名 (事前申込制) (申込締切:10月3日(月)必着)

※参加費はいずれも無料 本展の観覧券をご提示ください。
※お申込方法とご注意
・往復はがきに、講演会日時・住所・氏名・電話番号を明記の上、東洋陶磁美術館学芸課までご郵送ください。(はがき1枚につき1名様有効)
・応募者多数の場合は抽選となります。
・お申込の際にご提出いただく住所・氏名などの個人情報は厳重に管理し、本事業の実施ならびに事務連絡以外は使用いたしません。
ホームページ
http://www.moco.or.jp/exhibition/upcoming/?e=378
会場住所
〒530-0005
大阪府大阪市北区中之島1-1-26
交通案内
・京阪 中之島線「なにわ橋駅」 1号出口すぐ

・地下鉄御堂筋線・京阪本線「淀屋橋駅」 1号出口、
地下鉄堺筋線・京阪本線「北浜駅」 26号出口
各駅から約400m 大阪市中央公会堂東側
ホームページ
http://www.moco.or.jp/
会場問合せ先
TEL.06-6223-0055
大阪府大阪市北区中之島1-1-26
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