今回の「新収蔵作品展」では、昨年度収蔵した作品7点(購入・寄贈)を展示いたします。購入した蓬春の作品6点は、いずれも蓬春の代表作といえ、画伯の辿った新日本画の軌跡を展観して頂けます。
また当館では、現在芸術院会員・日展常務理事である佐藤圀夫氏より日春展出品作《朝霞》(平成12年)をご寄贈いただきました。氏は蓬春が記念館のある葉山・一色に居を構えた昭和23年に門下に入り、新日本画の精神を受け継いだ画家の一人でもあります。
蓬春がその生涯を終えるまでの23年間、自宅兼アトリエとして創作を続けたこの地で、蓬春芸術の魅力に触れていただければ幸いです。