今年1月末から4月にかけ星野は、ニューヨークのドミニク レヴィ ギャラリーにて白髪一雄との二人展「Body and Matter」に参加し、新たなスポットライトを浴びたばかりです。両作家の共通項は、展覧会タイトルにある通り「身体と物質」。星野が陶芸制作に採用するのは技法と呼ぶよりもプリミティブな身体行為、即ち陶土を指で押す、あるいは掌で押すという身体行為の痕跡であり、髪が絵画制作において、ロープにぶら下がり、絵筆に代えて足裏を使用する身体行為の痕跡を画面に留めたこととの明快な共通性に着目したものです。陶芸のジャンルを超え、広く現代美術として捉えるこのような視座からの紹介は、星野作品に内在する可能性に気付かせるものです。