この度、福岡市在住のグラフィクデザイナー豊増秀男の展覧会を開催します。豊増秀男は1931年に佐賀県鳥栖市に生まれました。県立鳥栖工業高等学校を卒業後、デッサン力の高さが評価されて1960年にRKB毎日放送に入社、番組のタイトルデザインなどを担当していましたが、1979年、48歳の時にグラフィックデザイナーとして独立します。
企業や自治体などのシンボルマーク・ロゴなどを数多く手がけ、代表作として海の日のシンボルマークがよく知られています。ポスターの分野でも活躍し、ワルシャワ国際ポスタービエンナーレなど多くの国際展で入選を果たしています。またユーモアに溢れる風刺漫画を今なお精力的に描き続けています。
本展覧会では、ポスター、シンボルマーク、風刺漫画など100余点を展示し、豊増のこれまでの活動を振り返ります。かたちの面白さやユーモアに隠れた、時代に対する鋭い感覚や戦争・平和への想いなども感じていただくことができるでしょう。