14世紀末から20世紀初頭にかけて500年以上続いた李氏朝鮮王朝は、倫理理念となっていた儒教の精神風土が陶磁器や工芸にも影響を与え、様々な芸術文化が花開きました。李朝に生まれた美は、王朝文化のみならず民衆の生活にも随所に見られ、趣向を凝らした美しいものが数多く作られました。李朝の文化が生み出した陶磁器・木漆工・石工・金工・民画を展示し、日常の生活に親しんだ李朝工芸の美を紹介します。
夏展に続く秋展では、花模様を線刻した彫三島瓶、清楚な絵付けの秋草瓶、華麗な銀象嵌箪笥、色彩鮮やかでユーモアあふれる民画等150点展示いたします。心あたたまる李朝工芸をたっぷりとご覧ください。
((公財)出羽桜美術館 学芸員 鈴木典子記)