タイトル等
絵の始まり 絵の終わり
下絵と本画の物語
会場
武蔵野美術大学 美術館
展示室3、4、アトリウム2
会期
2015-05-25~2015-08-16
休催日
日曜日、祝日 ※6月14日(日)、7月20日(月・祝)、8月16日(日)は特別開館
開催時間
10:00~18:00
土曜日、特別開館日は17:00閉館
観覧料
無料
主催者
武蔵野美術大学 美術館・図書館
協賛・協力等
協力=武蔵野美術大学 日本画学科研究室
概要
このたび、武蔵野美術大学 美術館・図書館では展覧会「絵の始まり 絵の終わり ―下絵と本画の物語―」を開催いたします。
この展覧会は、日本画における本画とされるもの以外の素描や下図・草稿などに焦点を当て、<絵>にいたるまでの様々な生成の<物語>についてあらためて考えようとするものです。線やブラッシュワークの試行錯誤の跡から作者の生々しい息づかいを感じ、行きつ戻りつする作者の人生を絵のなかに追体験することも可能でしょう。
時代や作家によって異なりますが、下絵とは本画を制作するために構想を練り上げながら描いた試し書きでありながら、それ自体もう一枚の絵画といえるものでもあります。本画の麗しい筆線とは異なり、下絵には紙を貼ったり胡粉で消したりしながら何度も描き直した、描き手の格闘の様子が残されています。また、素描や草稿、ドローイングといった作品からは、画家の細部への視線とこだわりが見てとれます。
展示会場には、狩野家模本や河鍋暁斎の下絵から、竹内栖鳳、土田麦僊、村上華岳、野長瀬晩花、山口八九子といった近世の伝統的な画法を継承しつつ、明治以降の西洋技法を取り込み「日本画」を新たな次元に押し上げる原動力となった円山四条派を中心とした京都画壇の作家たち、いわば「在野」で庶民の生活に根ざした作品を描いた菊地養之助、猪巻清明、宮本十九一、酒井三良、四方田草炎らの下絵や素描が並びます。また本学で教鞭をとられた福田豊四郎、奥村土牛、塩出英雄、毛利武彦、本学日本画学科の現教員である内田あぐり、山本直彰、西田俊英、井上耐子、尾長良範、若手注目作家の酒井祐二、熊澤未来子、桑原理早、澤井昌平らも紹介します。
近世の狩野家絵師たちの仕事から、近代、現代の作家まで多様な作品を集め、「下絵」と「本画」の間に繰り広げられる「絵の始まり 絵の終わり」の物語を綴っていくことにいたします。
イベント情報
●レクチャー&トーク
「絵の始まり 絵の終わりをめぐって」
日時:5月28日(木) 16:30~18:00
会場:武蔵野美術大学 美術館ホール
玉蟲敏子 (本学造形文化・美学美術史研究室教授)
尾長良範 (本学日本画学科教授)
西田俊英 (本学日本画学科教授)
山本直彰 (本学日本画学科教授)

●ギャラリートーク
「出品作家によるリレートーク:自作について」
日時:6月14日(日) 14:00~15:00
「展示作品解説」
日時:8月15日(土) 14:00―15:30
本学日本画学科教授による

「福島・会津の画家を中心に」
日時:8月16日(日) 14:00~15:30
堀 宜雄 (福島県立美術館 学芸員)
内田あぐり (本学日本画学科教授)

※会場は全て武蔵野美術大学美術館
ホームページ
http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/8967
会場住所
〒187-8505
東京都小平市小川町1-736
交通案内
1. JR中央線「国分寺」駅乗換、西武国分寺線「鷹の台」駅下車 徒歩約18分

2. JR中央線「国分寺」駅北口下車徒歩3分、西武バス「国分寺駅北口入口」発、「武蔵野美術大学」下車すぐ (バス所要時間 約20分)

※お車でのご来館は、ご遠慮下さい。
ホームページ
https://mauml.musabi.ac.jp/museum/
東京都小平市小川町1-736
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