誰もが知っているマルク・シャガール。しかし彼の実像は、想像を遙かに超えて豊かです。ポンピドーセンターとシャガール家に愛蔵された作品を中心に、その本当の魅力に迫ります。全てが油彩画で、およそ80点を展示します。
マルク・シャガールの死後17年が経ちました。彼は1887年ロシア系ユダヤ人としてヴィテブスク(現ベラルーシ共和国)に生まれ、1985年に南仏のヴァンスで亡くなるまで、その97年間にわたる生涯を通じて、油彩にとどまらず、版画、壁画、陶器など旺盛に作品を制作し続けました。
本展覧会は、きわめて珍しい初期の作品から晩年までを、代表作でたどることのできる回顧展です。ポンピドーセンターとシャガール家の全面的な協力を得て、出品作品約80点の全てが油彩画で構成されるという、近年まれに見る展観会となりました。日本初公開の作品や、シャガール自身が愛蔵した作品など、貴重な作品が一堂に集まる機会であり、ぜひ多くの方々にご覧いただきたいと思います。