今回の常設展示室1は、「紅葉・雪景を描く」というテーマで、秋と冬の季節感漂う風景画を中心に展示しています。
色鮮やかに紅葉した飯田高原の情景を描いた岩澤重夫の《晨暉》、色付く農村風景を描いた首藤雨郊の《村の秋晴れ》、昭和10年代の耶馬溪の紅葉を描いた渡辺雲僲の《深耶馬溪錦豊》、さらに、凍てつくシベリアの大地の様子を描いた田渕俊夫の《大地2》、厳しい冬の日本海の荒波を描いた箱崎睦昌の《潮声》、身を膨らせることで寒さに耐える雀の様子を描いた福田平八郎の《冬日》などの作品を展示して、四季表現の中でも、赤や黄といった暖色系で見る者を視覚的に魅了する秋と、冬の情景表現にスポットをあて、近・現代の日本画家の取り組みを紹介します。