夜にひとり空を見上げてみる。闇に撒き散らされた数々の星。
その点と点が不意につながり、イメージが立ち現れる。
何億光年も彼方にある星と此処にいるわたし。
両者を隔てる時空が突如として消滅し結ばれる瞬間、
想像の片翼が静寂の中で瞬きを始める。
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本展覧会では、「ここ」と「どこか」、「今」と「いつか」、
「自分」と全く縁がないと思っていた「だれか」を結ぶ
「見えないつながり」について再考します。
緊密なネットワーク社会に生きる私たちは、
常に世界中と繋がっているような感覚を得てはいますが、
しかし今もなお、
「コミュニケーション」や「絆」という言葉は繰り返し唱えられ、
日ごとにクローズアップされるようになっています。
体感を伴った「つながり」の欠如や渇望を
それは意味するのでしょうか。
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つながりを求める前に、つながりについて知ること。気づくこと。
何かと何かはどこかでつながっているかもしれないと想うこと。
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7人の作家が繰り広げるプラクティスを見つめながら、
あなただけの「未見の星座」を発見する機会となれば幸いです。