タイトル等
須田國太郎写真展
会場
白銅鞮画廊
会期
2014-11-13~2014-12-06
休催日
日曜
開催時間
11:00~18:00
土曜・最終日 17:00迄
概要
新発見の須田國太郎写真に思う
島田康寛

須田國太郎が滞欧期(1919-1923)に撮影した写真が、今回新たに101点見つかったという。これまでに知られている滞欧期のものを中心にした300点弱に加え、須田研究を補強する発見である。
須田の写真には美学者、美術史学者としてのものと、画家としてのものがある。新発見分も同様で、渡欧途中に滞在したインドとヨーロッパの古代から中世に亙る建築とその細部、壁画、彫刻などを写したものがある。スケッチと並行して制作のために撮影した風景には滞欧作を想起させる構図や明暗があって興味深い。将来、撮影場所や日時が特定されることも期待される。
なかでも注目すべきは2点の手彩色写真である。1点は木の間越しに教会の尖塔を臨む構図でやや甘さが感じられ、もう1点は数体の彫刻が並ぶ広場の一角を写した街景でこのまま作品化が可能かと思われるが、これらの写真を基にした油彩画は未見である。しかし、この種の写真の延長上に、作品化された形跡はないが芸術性に優れた写真が多数存在し、須田の写真芸術への関心が窺えるのは重要であろう。須田國太郎の、写真家としての新たな一面の提示と考えたいのである。
会場住所
〒104-0031
東京都中央区京橋1-9-5 白銅鞮ビル1階
ホームページ
http://www.gaden.jp/hakudohtei.html
会場問合せ先
03-3567-0288
東京都中央区京橋1-9-5 白銅鞮ビル1階
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