植物や風景を題材に清新な作風を築いている日本画家・田渕俊夫。地から空へと作風の視点は近年さらに広がりをみせてきました。
本展では、田渕が初めて水墨画に取組んだ永平寺奉納の襖絵、ベトナムの喧騒を描いた《時の証人》三部作や院展出品の屏風など、1990年から最新作までの代表作およそ30点を展観いたします。悠久の時を刻む田渕俊夫の世界をぜひご覧ください。
★特別出品 永平寺 奉納襖絵
不老閣 相見の間《春秋》《雲水》水墨画全24面
2002(平成14)年3月、「高祖道元禅師七百五十回大遠忌記念」として永平寺不老閣相見の間に献納されました。不老閣は、貫主の居間であり、一般には入ることのできない場所のため、今回の展観は貴重な機会となります。お見逃しなく!