平成26(2014)年は、空海が四国霊場を開創したと伝えられる弘仁6(815)年から数え、1200年という大きな節目を迎えます。
これを記念して、四国4県の博物館・美術館では「四国へんろ」をテーマにした展覧会を開催します。
八十八ヶ所札所に伝わる貴重な文化財を中心に、四国外に伝来する空海ゆかりの宝物、遍路の歴史的な展開や背景を示す多彩な資料を紹介し、遍路文化への理解をさらに深める機会とするとともに、世界遺産登録に向けての機運の醸成を図りたいと考えています。
※本展は巡回展ではなく、会場により展示作品が異なります。
空海直筆の国宝《金剛般若経開題残巻》(奈良国立博物館所蔵)のほか、徳島だけに出品される重要文化財《性霊集》(京都府醍醐寺所蔵)、重要文化財《重源坐像》(兵庫県浄土寺所蔵)など、多数の文化財を紹介します。徳島県出身の写真家三好和義氏が「四国遍路のいま」を切り取った写真コーナーもあります。