近代美術の名品として、ルノワール「麦わら帽子を被った女」、モネ「睡蓮、柳の反影」など西洋近代美術の名画の他、中村研一、海老原喜之助などの洋画を特集します。
また、『不定形/定型』をテーマとしたコーナーを設けます。1950年代に世界中を席捲した抽象絵画の嵐は、アンフォルメル(不定形絵画)とも呼ばれました。これは自然や人間の姿を描写することに代わって、自然現象や人間の精神の状態など、はっきりとした形として視えないものを絵画に表現したものであり、その中から、さらに自律した絵画を求めて、明確な状態へ向かうフォーマリズムが発展しました。このコーナーでは『不定形』から『定型』へという絵画の形式の変遷をたどります。
この他、現代美術コーナーでは1980年代以降の欧米の作品を中心に展示、東洋コーナーでは河津光浚(1899-1991)の壁画模写作品、郷土コーナーでは開催中の『シニャック展』にあわせて、海や港など、主に北九州地域の海景を描いた作品を特集し、長末友喜、星野順一、小島敬三郎の作品を展示します。