タカ・イシイギャラリー モダンでは、9月13日(金)から10月12日(土)まで、渡部雄吉個展「張り込み日記」を開催いたします。
「張り込み日記」は、写真家 渡部雄吉が、昭和33年(1958年)に茨城県水戸で発生したバラバラ殺人事件の捜査にあたる刑事に密着し、撮影したシリーズ作品です。警視庁捜査1課の刑事と、事件発生現場を管轄する茨城県警から派遣された若い刑事。戦後の空気が色濃く残る昭和の町並みを背景に、聞き込み、張り込みに東京の下町を歩き回る二人の姿が捉えられています。一連の作品は、撮影された年に雑誌で発表されましたが、それ以降、大きく取り上げられる機会がありませんでした。2006年にプリントが多数発見されると、新たに注目を集め、2011年にはフランスの出版社から作品集が刊行されています。この度、日本版作品集がroshin booksから刊行されるにあたって、タカ・イシイギャラリーモダンにて展覧会を開催する運びとなりました。本展では、残されたヴィンテージ・プリント7点とモダン・プリント5点を発表いたします。