タイトル等
コンテンポラリー・ダンス・シリーズ4 パート2 マシュー・バーニー「クレマスター」連続上映
会場
愛知県文化情報センター
会期
2002-03-15~2002-03-15
観覧料
前売1,000円(当日1,200円)
主催者
愛知県、財団法人自治総合センター、愛知芸術文化センター企画事業実行委員会
概要
■企画概要
1993年のヴェニス・ビエンナーレで、若手アーティストに送られる「ヨーロッパ2000」賞を、1996年には「ヒューゴ・ボス」賞を受賞して、今年、ニューヨーク、グッゲンハイム美術館企画の国際巡回展をひかえる注目の若手アーティスト、マシュー・バーニーが、自ら脚本・制作・監督する話題作『クレマスター』シリーズの連続上映を行います。35mmフィルム、ステレオ音響方式による『クレマスター』は、映画としても極めて質の高いものですが、映像を用いた美術作品という性格上、これまで厳密な条件の下でしか上映されておらず、世界各地で、鑑賞出来た者と出来なかった者との間で引き起こされた悲喜劇が、いわゆる“クレマスター伝説”となって伝えられるなど、大きな話題を呼んで来ました。
『クレマスター』は、映像による一種の身体論ともいうべき作品です。タイトルとなっているクレマスターは、睾丸につながる腱をつつみこみ、伸び縮みする筋肉を指す医学用語です。その温度により伸縮し、睾丸を上げ下ろしする機能は、状況により変容するものの落ち着きがない不確定性に、性の曖昧や未分化を加え、さらに性を越えた超越的存在を志向する、というテーマに通じています。全5作で完結する計画の、バーニー本人とバーバラ・グラッドストーン・ギャラリーが制作するアート・フィルム・プロジェクトですが、各作品ごとに特定のロケ地が設定され、シリーズ番号が若いほど西側となっている点も興味深いところです。
今回は「コンテンポラリー・ダンス・シリーズ4 パート2」の一環として、フットボール場でミュージカル的な演出を行っている『クレマスター1』(1995年)と、ブダペストのオペラ・ハウスでロケされた『5』(97年)の、パフォーミング・アーツと関連深い2本を上映します。今日、ダンス公演では、舞台美術として映像を用いることが広く試みられるなど、ジャンルの横断や交流する現象を見ることが出来ますが、この作品からはそうした今日的状況の、興味深い一断面を見出せることでしょう。

ホームページ
http://www.aac.pref.aichi.jp/
展覧会問合せ先
052-971-5511(代)
会場住所
〒461-8525
愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター内
交通案内
地下鉄東山線、名城線栄駅、名鉄瀬戸線栄町駅下車、オアシス21連絡通路経由徒歩3分
愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター内
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