安曇野市内の美術館3館と連携して「花」をテーマに展覧会を行います
高橋節郎(1914-2007)の作品の中には多くの花々が描きこまれています。
初期作品の中の花々は、伝統的な漆工芸の技術と色漆を使った現代的な技法を巧みに用いて描かれています。
制作年から時を経た現在においても、今を盛りに咲き誇る花々の香り立つような艶やかさが伝わってくるようです。
また、漆黒と金で表現される高橋節郎独自の世界においても、花々は主要なモチーフとして画面に描きこまれています。
黒と金のモノトーンで描かれた花々は、その他の色が排されているからこそ、多彩な色感を私たちの心に感じとらせます。
春を迎えた安曇野では、厳しい冬を乗り越えた美しい花々が咲き始めます。
暖かな陽気とともに次々に花開く季節、花見がてら作品の中に咲く花もお楽しみください。
なお、この展覧会は安曇野市豊科近代美術館、安曇野ジャンセン美術館とも連携して開催します。3館それぞれの作家が描く花をご覧ください。