タイトル等
船田玉樹
創造の森へ
会場
ヒルサイドフォーラム
会期
2012-11-21~2012-12-09
休催日
月曜
開催時間
11:00~19:00
観覧料
500円
主催者
アートフロントギャラリー
協賛・協力等
協力:ヒルサイドテラス
概要
1912年広島に生まれた船田玉樹は、早くから絵の才能を開花し、彫り師であった父の勧めもあって上京、速水御舟・小林古径の薫陶を受けました。その後、シュルレアリスムや抽象主義を導入しつつ自由な表現を追求した歴程美術協会の結成に参画し、歴程第1回展(1938年)に出品したのが四曲一隻屏風《花の夕》です。玉樹は後年この絵について、花を勢いよく描いてその間に枝を通していく手法で2週間余りで仕上げたが、「まさに自分の絵でした」と述べているように、現代日本画の精髄を感じさせる逸品です。
他の晩年の屏風に於いてはしかし、両面を覆う気韻生動のエネルギーに加えて何度も箔を貼り重ねた上に別の色を載せたり、いつまでも手元に置いて加筆を繰り返したり、完成するまで数年を要することもしばしばでした。大画面を構成するにあたって近所の野山に出かけ、写真やスケッチを試みたり、美術全集や雑誌の切り抜き帖をつくったりしています。理論好きの玉樹はさらに、紅葉や松・竹林などを描いた色紙や絹本を写真用カッターで惜しげもなく切り刻み、構図を研究し、新たな作品と見立てたものなども残されています。これら未公開の作品群からは、松の葉1本もゆるがせにしない厳しさとともに、制作の目的を発表というよりも自己或いは歴史との闘いに置こうとする作家の姿勢がうかがわれます。
孤高の画家、船田玉樹の生誕100年を迎える今年、画業の全貌を初めて紹介する展覧会が練馬区立美術館、広島県立美術館を巡回しています。アートフロントギャラリーでは、戦後広島に隠棲していた玉樹との出会いに始まり、80年代と2011年には東京で作品を展観する機会がありました。今回、屏風・水墨画・未発表の遺品など多岐にわたる玉樹の作品を再構成し、作家の飽くなき探究心や今まで知られなかった制作態度に焦点をあてた展覧会を開催いたします。

*すでに終了した練馬区立美術館展に展示された作品も、今回一部ご覧いただけます。
広島県立美術館展は2013年1月21日~2月20日に開催。
ホームページ
http://www.hillsideterrace.com/art/121121.html
会場住所
〒150-0033
東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟
交通案内
東急東横線 [代官山駅] 下車 徒歩3分
東急東横線・地下鉄日比谷線 [中目黒駅] 下車 徒歩7分
JR山手線・JR埼京線・地下鉄日比谷線 [恵比寿駅] 下車 徒歩10分
ホームページ
http://www.hillsideterrace.com/index2.html
東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟
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