2002年度アート・遊の展覧会は、関西が生んだ前衛美術グループ?”具体”で開幕いたします。戦後日本の復興と重なるこのグループのダイナミックな活動は、フランスの批評家ミシェル・タピエが提唱したアンフォルメル絵画と同期して海外にも波紋を伝え、今日では20世紀美術の重要なムーブメントとして国際的にも高い評価を確立しています。 美術界を含め社会全体に沈滞ムードが漂う現在、この先達のエネルギッシュな造形活動を検証するのは意義深いことではないでしょうか。 この度の展覧会ではその真髄とも云える作品に絞り込んで構成しました。是非ご高覧賜りますようご案内申し上げます。