「須田悦弘 展」開催にあわせ、7階展示室では、須田自ら千葉市美術館のコレクションから選んだ江戸絵画・版画の名品を展示します。さらに会場の随所で、出品作品と自作の花の木彫を組み合わせて、時代を超えた美の競演を演出。これまでにないユニークな古美術作品の展覧会を試みます。
須田悦弘は、2000年、大倉集古館で開かれた「拈華微笑―仏教美術の魅力」で、国宝の《普賢菩薩騎象像》のケース内に小さな《雑草》を忍ばせました。彼自身「私にとってターニング・ポイントとなった展示のひとつ」とこの展覧会を評しているように、以後も機会あるごとに、古美術作品と自作の木彫を組み合わせた展示を行ってきました。通常のインスタレーションとはひと味違った、古美術と現代美術のコラボレーションの魅力をお楽しみ下さい。