西宮市大谷記念美術館の開館40周年を記念して、フランスと日本の近代洋画を中心に紹介する「フランス vs 日本 近代絵画」を開催します。
当館は大谷竹次郎氏が収集したフランスと日本の近代絵画を中心とした美術作品の寄贈を受け、1972年に開館しました。様々な分野の展覧会を開催し、意欲的に新たな分野の作品の収集を行っていますが、開館当初からの近代絵画は、質・量ともに当館のコレクションの核となるものです。
フランスは19世紀の中頃から芸術の都、西欧美術の中心地として発展し、印象派を始めフォーヴィスム、キュビスムなど主要な美術運動を展開しました。1920年代以降、多くの日本人画家がパリを訪れ、新しい美術界の情報を見聞しました。彼らによってもたらされた西欧美術に関する最新の動向は、日本の美術界に大きな影響を与えました。
本展覧会では当館所蔵の近代絵画を《人物画》、《静物画》、《風景画》の3つに分類して展示し、19世紀から20世紀の絵画表現の変遷を約130点の作品で辿ります。