タイトル等
特別展
清雅なる仏画
―白描図像が生み出す美の世界―
会場
大和文華館
会期
2012-10-07~2012-11-11
前期=10月7日(日)~10月28日(日)
後期=10月30日(火)~11月11日(日)
休催日
毎週月曜日(ただし10月8日<祝>は開館、翌9日<火>が休館)
開催時間
午前10時~午後5時
入館は午後4時まで
観覧料
一般900円 高校・大学生700円 小学・中学生無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
協賛・協力等
共催:日本経済新聞社 後援:株式会社近鉄百貨店、近鉄不動産株式会社
概要
本展観は、白描図像が持つ特有の観賞性に注目し、その魅力をご紹介するものです。仏の姿や形を記す「図像」は、宮中での密教修法の盛行と並行して、平安時代半ば頃から盛んに著されるようになります。簡略な筆致で描かれた、学侶が日常に用いるものから、本尊画像に匹敵するような観賞性の高い図像も描かれるようになります。専門の絵仏師のみならず、優れた画技を持つ僧侶によっても描かれました。定智・玄証・信海といった平安時代末期から鎌倉時代にかけての画僧が知られています。このような図像の集積が、鎌倉時代以降の作例に見られる、経典の規範から解放された、学侶や発願者の思想を強く反映した仏画制作へと繋がります。
展覧会では、関連する作例が数多く伝わる「玄証本図像」、詫間為遠筆の伝承を持つ「金胎仏画帖」を中心に、画僧や絵仏師によって著された図像をご覧頂きます。これらの図像には、単なる転写に留まらない独特の画趣が現れ、同時代の彩色された仏画と共通する表現上の特色や形態把握の感覚が見出せます。さらに、複数の図像を抽出し一図に再構成して描いた仏画に注目します。図像が単なる「ほとけの形」の継承に留まらず、構図や表現にまで新たな影響を与えた点を明らかにしたいと思います。線描で描かれた図像から生まれた、清雅な美の世界をお楽しみ下さい。
イベント情報
講演会
10月21日〈日〉午後2時・講堂
「善財童子、求法の旅―華厳五十五所絵をめぐって―」
神戸大学教授 百橋明穂氏
10月28日〈日〉午後2時・講堂
「白描図像と描線の美」
福岡市美術館館長 錦織亮介氏
11月4日〈日〉午後2時・講堂
「仏画の『仲間捜し』―図像研究の楽しみ―」
慶應義塾大学教授 林温氏

日曜美術講座
10月14日〈日〉午後2時・講堂
「清雅なる仏画―白描図像の魅力―」
当館学芸員 古川攝一

列品解説
毎週土曜日および10月7日〈日〉、8日〈月・祝〉、10日〈水〉~12日〈金〉各日午後2時から 当館学芸部による

コンサート
11月10日〈土〉午後3時30分から・講堂
「清雅なる小鼓の響き―能の仏教世界―」
能楽師大倉流小鼓方 重要無形文化財総合指定保持者 久田舜一郎氏ほか
展示替え情報
前期=10月7日(日)~10月28日(日)
後期=10月30日(火)~11月11日(日)
※会期中に展示替を行います。
会場住所
〒631-0034
奈良県奈良市学園南1-11-6
交通案内
近鉄奈良線 学園前駅下車、南出口より徒歩7分、無料駐車場あり
ホームページ
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
奈良県奈良市学園南1-11-6
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