バリ島ならではの、伝統、風景、そして美術
バリ島は、バリ・ヒンドゥーといった宗教をはじめ、様々な習慣、文化などが混在し、インドネシアのなかでも独自の発展を遂げてきた島です。美術もしかりで、バリ特有の流れや様式を多くの絵画や彫刻から感じとることができます。
宗教的な意味合いを持つもの、日常の風景を描いたもの…制作された時代や目的によって主題は様々ですが、いずれも空間を埋めつくす描き方をしているのが、大きな特徴のひとつといえます。本展では、儀礼に使われたカマサン様式の絵画から、20世紀前半の西洋近代美術との出会いによって生まれたインドネシアのバリ絵画や彫刻、そしてイ・デワ・プトゥ・モコをはじめとする現代の作品まで、バリ島を舞台に制作された作品を展示します。他の地域からの影響が少なかった、バリ島独自の美術の展開をご覧ください。