佐藤記念美術館は、実業家の佐藤助九郎・助庵(1896~1979)が、自らの所蔵品をもとに、昭和31年に設立した財団法人佐藤美術館が基礎となっています。
創設者の故佐藤助九郎は、本県砺波市出身で、家業の土木・建設業を継ぎ実業家として力を発揮し、昭和14年からは、貴族院議員をつとめ、戦後も地方政財界の要として活躍しました。しかし、一方では、「助庵」と号して、茶湯を楽しみ、晩年には自ら窯をおこして茶陶を追究するなど、風流の世界に遊んだ人でもありました。
今回の展覧会におきましては、当館の所蔵品によって、その幅広いコレクションや自ら楽しんだ書画作陶、また、多彩な交友関係などを紹介します。