釧路出身の岩合徳光(1915-2007)は、新聞社のカメラマンを経てフリーとなり、動物写真の撮影に没頭。生態写真の撮影技術を独自に編み出し、日本の動物写真の草分けとして活躍しました。
岩合光昭は、岩合徳光を父に1950年、東京に生まれました。大学在学中、父の撮影に同行したことを契機に、動物写真家として歩み始めます。以後、地球上のあらゆる地域をフィールドに取材を続け、今日では世界的に高く評価されています。
本展では、動物写真において、その表現手法を確立し、また発展させてきた親子二人の写真家の足跡をたどることによって、時を超えて受け継がれる命の輝きをとらえた写真芸術の世界を紹介します。また、地球環境の変化に対しての危機意識が高まりつつある現在、自然界の中で生きる動物たちとつながり、共生していくことの大切さを考え直すよい機会ともなるでしょう。