いわさきちひろは、妻として、母として、そして画家として忙しく過ごしながら、おしゃれや庭仕事など、日々のくらしを細やかに慈しむことを忘れませんでした。また、日常から離れて旅に出たり、信州・黒姫の自然豊かな地に建てた山荘で過ごす時間も、ちひろにとってはかけがえのないものでした。
本展では、子どもたちのファッションや草花のあしらいなどにちひろのセンスが光る作品や、旅のスケッチ、黒姫の山荘でのくらしぶりを思わせる作品のほか、愛用の品々を展示します。ちひろの自宅があったこの練馬区下石神井で、ちひろ流のくらしの楽しみ方をご覧ください。