私たちを取り巻く様々な世界を、自らの眼と手によって視覚化する7人の現代芸術家を取り上げます。モノクロで描かれた人物像が見るものに強い印象を与える五木田智央。眼には見えない現実を写し取るスウェーデン生まれの写真家アンダース・エドストローム。柔らかな色彩と繊細な形態が平面に溶け合う絵画を描く角田純。静謐で深みのある色面に光の本質を求めるフランシス真悟。水面に映る多彩な情景をダイナミックに描く野沢二郎。遠い記憶の心象風景を絵画空間に呼び起こす赤塚祐二。そして、重厚な油絵の質感の中に形と色彩を探求する吉川民仁。
上記作家の最新作とともに20世紀美術に影響を与えた、モネ、ピカソ、ブラック、ヴォルス、モランディ、サム・フランシス、アド・ラインハート、サイ・トゥオンブリーなどの巨匠作品を通じて、視覚芸術における抽象と形態の関係性を探ります。