本年のテーマは絵画です。20世紀初頭に端を発する概念芸術、写真芸術の台頭により、絵画というジャンルは長い冬を迎えたといえます。1960年代には「絵画は死んだ」とまでいわれて久しいのですが、現在でも絵画表現に関わる作家は多く、大規模な若手作家の選抜展も開かれているように鑑賞者の興味も少なからず、あるように見受けられます。
一度、死んだとまでいわれた表現について何故、皆がこれほど注目するのでしょう?その存在についての、あらゆる問答を繰り返した絵画は、この百年で何を得、どこへ向かうのでしょう。そこでは学校で教わった、または教えている絵画とどのような誤差があるのでしょう。本展は、1980年代以降に活動を開始した作家7名それぞれの「絵画の領域」を見直し、その現状と可能性を考えようというものです。
《出品作家》
赤塚祐二(山武郡大網在住)
金田実生(千葉市美浜区打瀬にアトリエ)
中村一美(千葉県出身)
堀由樹子(千葉県花見川区在住)
松本春崇(市川市堀之内在住)
山倉研志(我孫子市高野在住)
吉川民仁(千葉市花見川区在住)