市では、日本最大の仁徳陵古墳をはじめとする百舌鳥古墳群と、羽曳野市と藤井寺市にまたがる古市古墳群の世界文化遺産登録に向け、両市および大阪府と共同で取り組みを進めています。平成22年6月には、文化審議会文化財分科会世界文化遺産特別委員会の審議の結果、世界文化遺産暫定一覧表への記載が決定されました。これにより、日本最大の仁徳陵古墳とそれに次ぐ応神陵古墳を擁する両古墳群が、古代国家成立期に築かれた世界的な文化遺産として、高い価値が認められました。
本特別企画展では、これを記念して平成20年10月~12月に、宮内庁書陵部と本市が同時調査を実施した御廟山古墳の発掘調査資料を中心に、宮内庁所蔵の仁徳陵古墳と履中陵古墳の出土品、当館が所蔵する大塚山古墳の出土資料などの百舌鳥古墳群の出土品を展示します。
本特別企画展の開催により、百舌鳥古墳群の文化的価値を皆様に広く知っていただき、世界文化遺産への本登録の早期実現に向けた取り組みの糧としたいと考えております。