日本を代表する風景写真家・前田真三は、1922年東京都八王子市に生まれました。商社勤務時代に山歩きを始めると共にカメラに熱中、1967年に株式会社丹渓を設立し、独立します。45歳という遅い写真家デビューとなりましたが、1971年に鹿児島県佐多岬から北海道宗谷岬まで、3ヶ月かけて撮影旅行を敢行。この時北海道美瑛町・上富良野町一体に“新しい日本の風景”を発見します。以後、風景写真の分野に独自の作風を確立、「たとえようもなく美しい」とも言われ、さまざまな想いが伝わる数多くの作品を残し、1984年に日本写真協会年度賞、1996年に勲四等瑞宝章、1998年11月に76歳で逝去。翌年、日本写真協会賞文化振興賞を受賞しています。
今展では、巨匠前田真三の世界を約100点の作品によりご紹介します。