夏の風物詩といえば、「まつり」。このたび、夏の特別企画として、この言葉をキーワードに連想される様々な資料・作品をご紹介します。
まつりといえば、にぎやかな縁日や出し物、舞台などを思い浮かべることでしょう。そうしたつどいやにぎわいを好むのは、今も昔も変わりありません。その光景を描いた絵画、浮世絵、絵葉書などは、当時の華やかな様子を伝えます。また、まつりは各時代の祭祀儀礼や習俗あるいは社会動向にも密接に関係しました。そのことを示す資料からは、単純な華やかさばかりではなく、当時の日常の暮らしまで読み取ることができます。
今回、当館では初めての試みとして、当館の常設展示のスペースを利用して企画展示をおこないます。期間中も通常通りの常設展示をおこないますが、その各所に特別企画のテーマに沿った資料・作品を展示します。かながわの歴史と古今東西のまつりとをあわせて展示する試みで、常設展示スペースの魅力を再発見していただきたいと思います。