出光コレクションは、出光興産の創業者であり初代館長の出光佐三氏(1885~1981)が、その生涯をかけて蒐集した美術品を基礎に始まり、現在国宝2件、重要文化財51件をふくむ1万件におよんでいます。そのコレクションは、日本の書画、中国・日本の陶磁器や、近代や海外の作家の作品まで、幅広い作品を含んでいることを特徴とします。
今回の展覧会ではその中から、色彩と墨による日本絵画の醍醐味を堪能いただくことを目的とし、鎌倉時代から江戸時代に及ぶやまと絵作品に、室町時代からの水墨画を交え、また狩野派の屏風絵や池大雅・浦上玉堂・富岡鐵齋らの文人画なども併せて展示公開いたします。
人々の営みを描いた風俗画や、自然の移ろいを描いた四季山水図などから、日本美術の魅力を見つめ直す貴重な機会となることでしょう。
本展は、出光美術館の所蔵品から選りすぐった、鎌倉から室町、桃山を経て江戸時代に至る中近世の絵画作品を中心に、絵画と関わり深い陶芸作品をまじえ、展示・公開する大規模な展覧会となります。
芸術の秋の第一陣の展覧会にふさわしい、日本美術の名品の数々をご覧いただける展覧会です。この機会に、皆様お誘い合わせの上、ぜひご覧ください。