伊達政宗は、戦国時代の終わりに颯爽と登場し、みちのくに覇をとなえました。伊達氏は常陸国を発祥とする坂東武士で、鎌倉幕府の御家人として活動し、陸奥へと勢力を拡大しました。
みちのくは平安時代後期には平泉を中心に藤原四代が栄華を誇り、優れた仏教文化が栄えました。その影響は中世都市・鎌倉にも及んでいます。
この展覧会では、中尊寺や名取の熊野信仰から中世みちのくの栄華をしのび、仙台市博物館に遺る伊達家伝来品の中から、伊達政宗にかかわる文化財、豊臣秀吉、徳川家康、上杉氏、後北条氏など戦国大名との交流を示す資料、政宗の腹心であった片倉氏の遺品、さらに中世海外交流の掉尾を飾る慶長遣欧使節関係資料(国宝)を御覧いただきます。
中世から近世への「みちのく文華」をお楽しみください。