グラビュールとは『西洋彫り』を意味するため様々な分野に登場する言葉ですが、フランス絵画の中では銅版画の総称としても使われます。では、銅版画とは何なのか?…主には『銅版に線を彫り酸で腐食させインクを入れ印刷したもの(=エッチング)』を呼んでいます。しかし銅版画はこれだけではありません。
今回の当展では1992年にフランスで出版されたジャンセンの画集『GRAVURES』より作品を抜粋、全作品初公開にて展示します。「グラビュール展」の名に沿い、エッチングの他にもドライポイントやアクアチントの技法も合わせてご紹介します。1954年~1991年に描かれたこのグラビュール作品群をどうぞお楽しみください。