古代東国の拠点と言われる群馬県には、かつて1万基の古墳が存在したことが知られ、それらの古墳から出土した埴輪は、日本一の質・量を誇っています。そこで、当館が平成21年度に開館30周年を迎えるにあたり、群馬が誇る埴輪を取り上げ、展示総数約300点におよぶ「大埴輪展」を開催します。
展示は大きく2つの柱からなり、1つは、畿内ヤマト王権の埴輪群像と群馬をはじめとする東国の埴輪群像を比較展示し、群馬が当時の先進地域である畿内にも見劣りしない埴輪文化をけいせいしていたことを示します。
もう1つは、隣接する近代美術館の展示室において「埴輪ギャラリー」と題し、重要文化財級の埴輪の優品群を展示し、埴輪の持つ造形美を存分に鑑賞していただきます