大正・昭和初期を代表する画家・岸田劉生(きしだ・りゅうせい)は、後期印象派の影響を受けて出発しながら、まもなく実在の神秘に迫ろうとする独自の写実表現を展開しました。「草土社」を結成して独自の活動を行うとともに、親密な関係にあった『白樺』などを通して、当時の青年画家たちに強い影響力を及ぼしました。「初夏の小路」「村娘之図」「麗子洋装之図」ほか、岸田劉生の油彩・水彩約10点と、梅原龍三郎(うめはら・りゅうざぶろう)、中川一政(なかがわ・かずまさ)、藤田嗣治(ふじた・つぐはる)、岡鹿之助(おか・しかのすけ)などの作品約40点を紹介します。