今年7月、ハラ ミュージアム アークに書院造をモチーフとした和風の展示室「觀海庵」が誕生しました。そして伊香保の紅葉も楽しみな11月、觀海庵では、江戸時代に多く描かれた「美人図」の先駆的名品「縄暖簾図屏風」(重要文化財/二曲一隻・17世紀)をはじめ、狩野派の画人たちの作品など、原六郎コレクションの中から女性像を描いたものを中心に展示します。近世絵画の世界で女性の姿がどのように捉えられ、表現されたかを見ることができるでしょう。あわせて原美術館の現代美術コレクションからも、女性または人物に焦点をあてた作品をいくつか出品します。近世と現代、時代を越えた表現が織り成す対話をご鑑賞いただければ幸いです。