18世紀英国に始まった産業革命は、家具生産においても手工業から機械工業への転換を促し、そのデザイン形態にも変化が見られるようになりました。
とりわけ機能主義的デザインに多くの影響を与えたといわれる家具の一つに、英国ウィンザーチェアがあります。ところが、その実像については未だあきらかではなく、英国においても長い間幻の椅子とされてきました。
本学芸術学部デザイン学科山永耕平研究室では、こうした謎多きウィンザーチェアの研究を進め、当時のぬくもりある技法を再現しながら制作活動を行っています。
今回の展覧会では、大学所蔵品及び山永研究室で再現されたウィンザーチェアに実際に座れる、ハンズオン展示を試みます。
また当時使用していた道具や制作工程についてのパネルを展示し、近代椅子の源流といわれるウィンザーチェアの歴史に触れていただきたいと思います。
*関連事業*
講演会「日本伝統工芸とウィンザーチェアの融合」
開催日時:平成20年11月28日(金)15:30~
講師:岩倉榮利(いわくら?えいり)
株式会社?ロックストーン エグゼクティヴデザイナー、(社)日本インテリアデザイナー協会?副理事長
場所:九州産業大学15号館15202番教室