寺田政明は、1912年に福岡県八幡市高見四条(現北九州市八幡東区高見2丁目)に生まれました。7歳の時に蛍取りに行ったところ崖から転落。足が不自由になった少年は、絵の道を志すようになり、上京し、太平洋美術学校などで学んでいます。池袋モンパルナスの中心人物の一人となり、戦前には靉光、松本俊介らと新人画会を結成するなど、前衛絵画運動の第一線にいました。
今回の展示では、樹木、動物、裸婦などの素描を中心に紹介します。寺田のものへのやさしいまなざしや、生きとし生ける物の命を感じさせる作品の数々をお楽しみください。