鎌倉市鏑木清方記念美術館は、4月17日に開館10周年を迎えました。
当館では、鎌倉在住であった日本画の巨匠鏑木清方の画業を、調査研究にもとづき、紹介してまいりました。特別展では全国から作品をお借りし、収蔵品展とあわせて77回開催、画伯の美人画や肖像画、市井の暮らしを題材にした作品を展示しました。
開館10周年を記念した今回の展示は、清方の叙情あふれる美人画を中心にお楽しみいただきます。
画家として歩み始めた明治期の「秋宵」や「嫁ぐ人」など、当館の代表的な作品をはじめ、「朝涼」(大正7年・双幅)、「酒中花」、春から初夏の風情ただよう「五月雨」(大正6年頃)、清方が新進の日本画家として画壇から注目を集めていた時期の作品「五月晴」(大正2年)など、個人の所蔵する作品もご覧いただきます。