人間型ロボット「Posy」や「Palette」等を開発したロボットデザイナー松井龍哉の創作活動を紹介します。松井は人と技術それぞれの限界を冷静に受け止めて、お互いを補完するような関係を作ります。いわば人と機械の「弱さ」をテーマにデザインをしていると言っていいでしょう。彼はこの関係を環境の中の「花」に喩えロボットデザインや多様な設計活動を展開しています。
本展では、次世代の日本を担うと言われているロボット産業を科学技術の側面だけではなく、デザイン、環境、マーケティング等の視点で具現化する松井の活動母体であり理念の象徴である「フラワー・ロボティクス社」を会場に創出させます。彼とフラワー社の「これまで」と「これから」の活動を垣間みることで、未来に希望があることを想像していただきたいと思います。