当館では印象派よりエコール・ド・パリのフランス近代洋画、明治期以降の日本近代 洋画、現代洋画、画家のパレットをはじめ、具象彫刻、若手美術家の作品など多岐にわたる美術品を所蔵しております。フランス近代洋画は、折々に展示作品を変えながら常設展示館においてご覧いただいています。
しかしながら、展示面積の関係上、国内作家の作品はすべてをご覧いただける機会がなかなかありませんでした。このたびの展覧会では、ジャンルにこだわることなく展示機会が少なかった国内作家の作品を中心に、個性あふれる作品をご紹介いたします。
楽しい絵、きれいな絵、写実的な絵、刺激的な絵、穏やかな絵など様々な作品があります。この画家は何を描こうとしたのだろう?と考えてみるのも楽しいものです。いろいろな作品に接し、美術の世界をより身近に感じていただけることでしょう。
岸田劉生らとヒュウザン会を結成し、大正の画壇に新風を吹き込んだ斎藤与里、渡仏しヴラマンクに師事、奔放な筆致、大胆な色彩でフォーヴィスムの息吹を日本に伝えた里見勝蔵、ルノワールの指導を受けた、近代日本の代表的画家梅原龍三郎をはじめ、辻永(ひさし)、野口弥太郎、金山平三、古沢岩美たちの物故作家、荻太郎、中根寛、入江観、稲垣考二、金森宰司、山本文彦、松沢茂雄、佐々木豊など現在活躍中の画家まで、およそ60作家の作品を展示いたします。
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