資生堂アートハウスでは、収蔵品の中から工芸品による展覧会を開催いたします。
資生堂は芸術文化支援を目的に銀座の資生堂ギャラリーで展覧会を主催し、出品作を蒐集することによって美術品コレクションを築いてきました。1975年から1995年にかけて開催した「現代工藝展」は工芸諸分野の作家に制作を依頼したもので、20年に及んだ同展に参加した作家は延べ19名、その内12名が会期中に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されるなど、その質の高さにおいて衆目を集めるものでした。今回の展覧会は会期を前後に分け、「現代工藝展」に参加した人間国宝の作品を中心に、18名の作家による60余点を展覧いたします。
Part1は加守田章二、十三代 今泉今右衛門、藤本能道、松井康成(陶芸)。染川鐵之助、内藤四郎、西 大由(金工)。岩田久利、岩田藤七(ガラス)。Part2は赤地友哉、磯井正美、田口善國、増村益城(漆芸)。八木一夫、清水卯一、鈴木 蔵、田村耕一(陶芸)。飯塚小齋(竹工)。用途を目的に制作され発展してきた工芸は私たちの身近にある芸術です。今回の展覧会は、現代におけるその頂点ともいえる数々をご覧いただける貴重な機会となります。