雅宴画やオリエント趣味の風俗画で知られるディアズ(ナルシス・ヴィル ジル・ディアズ・ド・ラ・ペニャ)が誕生して今年で200年になります。
ディアズはアカデミックな絵画研究を経て、ドラクロワなどのロマン主義的要素の強い作品を制作しました。主にオリエンタリスムを主題とした、華やかな画風は時勢に乗って絶大な人気を得ることとなります。その後、バルビゾン村を訪れ、ルソーの友人にして弟子となり、画風はロマン主義的なものから自然主義的なものへと変化していきます。そして「バルビゾン七星」と呼ばれるバルビゾン派を代表する7人の画家にも名を連ねることになります。
本特集展示では、ディアズのロマン主義的な作品や自然主義の作品、そしてバルビゾン派の仲間たち、ディアズの影響を受けたモンティセリとルノワー ルの作品も合わせて特集展示いたします。