ファンタジーとユーモアにあふれるチェコの絵本とアニメーション。
ヨゼフ・チャペックの『こいぬとこねこは愉快な仲間』やズデニェク・ミレル『もぐらのクルテク』などは,日本でも多くの人に親しまれています。
チェコの絵本とアニメーションは,両者が密接に関係しながら発展し,その独自性は世界的に高い評価を受けてきました。例えば,巨匠イジー・トゥルンカが人形アニメ ーション映画で国際的な名声を博すと同時に絵本の挿絵で国際アンデルセン賞を受賞したように,絵本とアニメとの両分野で活躍するアーティストが多くみられます。
本展では,20世紀前半のチャペックやラダなど草創期の作家から,近年注目を集めている最新鋭の作家たちのチェコ絵本史を,原画や絵本など約200点でたどりながら,アニメーションとの関わりを,セル画や関連作品の上映などによりご紹介いたします。