現代日本画壇の重鎮・田渕俊夫(1941-)は、東京に生まれ、東京芸術大学大学院修了後、アフリカ・イタリアへ遊学、帰国後は院展を舞台に活躍します。29歳の時、平山郁夫に師事し、その後、東京セントラル美術館賞展や山種美術館賞展で受賞し、新進気鋭の画家として注目されます。院展では二度の日本美術院賞(大観賞)をはじめ、文部大臣賞、内閣総理大臣賞を受賞するなど日本画壇に大きな足跡を残しています。
また、2004(平成16)年から3年間、廃校を利用した絵画教室の講師として、
新見市の文化向上にも貢献しています。
本展では、今治市大三島美術館の所蔵作品を中心に、「大地悠久」「生命賛歌」をライフワークに明日の日本画を創造する田渕芸術の神髄に迫ります。
<展示内容>
「大地悠久」「生命讃歌」をライフワークに現代日本画壇で活躍する田渕俊夫(日本美術院理事・東京藝術大学副学長)の初期から近作まで32点を紹介する。
アフリカ・ナイジェリアを取材して制作した《ヨルバの神々》《ヨルバの少女》、ベトナムのバイクの喧騒を描いた8mに及ぶ大作《時の証人Ⅰ》、水墨画《時の移ろい》《爛漫》、今年の春の院展の《刻》などを紹介。