昭和初期より創刊された「キンダーブック」などの児童向けの雑誌に描かれた挿絵は、子どもたちの心をつかみ、大変な人気を得ていました。このような雑誌を中心に活躍し、子どものための絵画(童画)を描きつづけた童画家に、林義雄、鈴木寿雄がいます。「童画もまた芸術でなければならない」との信念のもと、童画の存在をアピールし、その後の童画の発展に大きく貢献しました。現在でも、彼らが描いた作品は子どもから大人まで誰もが楽しめる芸術として高い人気があります。足立美術館ではこのような童画作品を数多く所蔵しています。
本展では、夏休み特別企画として童画や絵本原画、紙芝居原画など、初公開の作品を中心に約50点を一堂に展示いたします。ほのぼのとした童画の世界にふれ、思わず童心にかえるひと時を過ごしていただけることでしょう。
※会期中、小・中学生は入館無料です。